2010/09/27
淘汰されるか、生き残るか...その違い②!?
前回、
『淘汰されるのか、生き残れるのか。その違い。。。』というテーマの記事を書かせて頂きましたが、この記事にいくつか質問を頂きましたので、もう少し、掘り下げて詳しく書いてみます。
100年に1度と言われる
デフレ不況で、安ければ売れるという(安くなければ売れない!)という、間違った考えをする中小企業が多く見受けられます。
バブル崩壊後、
景気が下降してモノが売れにくくなり、売れにくいから単価を下げます。単価を下げると、利益率が下がるから儲からない。だから更に値下げして売ろうとします。まさにデフレスパイラルです。
さらにマスコミが、
『ユニクロやニトリがヒットしている。高い商品は売れない時代だ!』と騒げば、不安になり、『ウチも値下げしなければ売れないの!』と、ついつい値下げ商法に参入してしまいます。
しかし、
ユニクロやニトリが、安売り戦略を取れるのは、ローコスト化の仕組みや資金力などの企業体制が整っているからです。
そもそも、
その商品なりサービスが安いか高いかは、商材を提供する企業側が決めるのではなく、提供される顧客側が『支払った価格に対して満足する度合』で決めるものです。
もともと、
高価値・高価格のモノや有名なモノが安くなれば、お買い得感を感じ、『安い』となるでしょうが、それまで知らなかった商品や聞いたこともないような商品が少々安くなっても、そこにお得感を感じる人は少ないでしょう。
そこで今、
中小企業がまず考えなければならないのは、商品価値・企業価値を高め、顧客の新しい満足を作り出す事です。
これまでは、
顧客が欲しいと思っているモノを提供し、その表に出ているニーズを競合企業と争っていました。
しかし、
顧客の購買力が低下した今は、眠っているニーズを掘り起こす必要があります。
表に出ている
ニーズは、氷山の海面に出ているほんの一部分だけで、実は、その下にライバルが手をつけていない大きな塊(ニーズ)が眠っているのです。
例えば、
こういう話があります。
あるアメリカの
電化製品製造・販売会社が、後発である為に市場開拓に悩んでいました。
ところが、あるセールスマンの逆転の発想により、一部の地域では、大手が参入できないほどのシェアを獲得しました。
それは、
アラスカ~カナダ北部地方に住むのイヌイット達に、冷蔵庫の新しい活用方法を説いて廻ったのです。
この地方の冬は、
想像を絶するくらいの酷寒で、全てのモノが凍りつきます。ですから、肉類はさほど問題はないのですが、野菜類が凍ってしまい、その保管が大変でした。
そこで、
断熱性に優れた冷蔵庫を、冬の間の野菜の保管庫として使いませんか!と提案した所、飛ぶように、しかもかなりの高額で購入されていったそうです。
冷蔵庫=冷やすモノ
というこれまでの先入観を覆し、『冷やし過ぎないもの』と位置づけるだけで、それまでは、全く売れなかった地域で売れるようになったのです。
まさに、
新しい満足を作り出した例と言えるでしょう。
食べ物に
窮した陸イグアナが、これまでは食べたことのない海藻を求め泳ぎを覚え、海藻を食べ始め、海イグアナという新しいジャンルの市場を作った(進化した)のです。
すると、
今、市場の閉塞感を嘆いている顧客に、新しい価値観・満足度を与えると、市場は動き始めるのではないのでしょうか?
今から2500年前に、
孫子は言っています。
『兵は勝ことを貴び、久しきを貴ばず。故に兵を知る将は、民の司命、国家安危の主なり』
現代風に訳すと、
『競合との戦いはなるべく短く終えることを目指す。デフレスパイラルの中で消耗戦を長引かせれば、経営を維持していくことはできない』となるでしょうか。
◆ 今日のポイント
身の程を知り、自社の身の丈にあった戦略で戦わなければ、淘汰される側に入ってしまいます。そのためには、他社が手を出していない分野に、顧客の満足度を創り出す工夫が必要です。
よろしければコメントをください。