2010/08/25
『アリとキリギリス』に学ぶ経営学
先日、
弊社の営業が、提出した営業報告書に以下のようなモノがありましたので、紹介します。
彼は、
ある飲食チェーン店さんを訪問して、総務部長さんに次のように言われたそうです。
『今は儲かっているから結構だ』と。
そうでね、
このお断りのパターンも良くあります。
弊社の営業には、
こういう場合は『アリとキリギリス』の童話を話して聞かせなさい!と助言しています。
ある食べ物が
たくさんある夏の日(バブルな儲かっている時)。
アリさん商店の社長さん(アリさんマークの引越し屋さんではありませんよ)が、汗をカキカキ、外回りの営業をしています。
アリさん商店さんが
ナンバの街外れまできた時、昼間からお酒を匂いをプンプンさせて、歌を唄っている株式会社キリギリスの社長さんにバッタリ出会いました。
アリさん: 『毎度!毎日暑いでんなぁ。儲かってまっか?』
キリギリスさん: 『毎度。お陰さんで、この間出した新商品がヒットして、よ〜売れてマンネン』
アリさん: 『そりゃ〜羨ましいわぁ。ウチもボチボチでんねんけど、なにせ心配症やから、こんなにエエ調子が、いつまで続くか、心配で心配でなりませんねん。調子エエ時にシッカリ溜め込んでおこうと、毎日汗だくですわ』
キリギリスさん: 『そんなタイソウなぁ!心配要りまへんで、大将。みてみなはれ、こんなに食べ物がギョウサンありますやんか(景気がイイじゃないですか)!』
アリさん: 『ウチなんか、今の巣の賃料もマケテもろたんですわ。お陰で、少々のコトではビクともしない屋台骨が築けましたわ』
キリギリスさん: 『あははっ、少しは気を楽に持たんと。アンマリ根詰めてると、ポックリいきまっせ。そや、新地にエエ娘が居るんですわ。これから行きまへんか?』
とても景気のいい話しです、この時点では!!
暫くしたある日、
世の中の景色はスッカリ変わり、季節は冬(バブルが弾け、大不況)です。
アリさん商店のドアを、力なくコツコツ叩くヒトがいます。
アリさん: 『こんな時間にだれやろ?もう営業時間はとうに終わってるのになぁ』と、玄関のドアを開けると、ゲッソリとやつれたキリギリスさんがそこに立っていました。
アリさん: 『どないしはったんです、こんな時間に?まぁまぁどうぞ中に入りなはれ』
(そういえば、商売が傾いて金策に走り回ってるって、商店街の寄り合いの時に聞いたなぁ)
キリギリスさん: 『すんまへん。実はお願いがあって来たんですわ。何か食べ物分けてもらえまへんやろか?このままやったら、大家にも追い出されそうでんねん』
アリさん: 『そんコト言うたかて、ついこの間まで、景気よ〜遊んではったやん。ウチが家賃下げてもろたって言ったら、そんな恥ずかしい事、よ〜しまんな!って仰いましたよね』と、チクリと一言。
キリギリスさん: 『そんなコト言うたかて、まさかこんな時代が来るなんて分かりまへんもん。殺生なコト言わんと、助けてもらえやしませんか?』
アリさん: 『そんな余裕は、ウチにはありまへん』と、キッパリ断りました。
この後、
アリさん商店は、キリギリス社長が倒れて命を落とす(民事再生になる)のを待ち、その亡骸を美味しく頂きました(吸収合併しました)。
アリさんが
シビア過ぎるのでしょうか?
ビジネスの世界では、むしろアリさんの生き方にヒントがあるような気がします。
▶今日のポイント
景気のいい時こそ、足元をシッカリみなおし、経営体質の強化を目指すべき。
経営が苦しくなってからでは、手遅れになる可能性があります。
よろしければコメントをください。